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「どうすれば英語がもっと楽しくなる?」――高校生と考える英語教育の未来

 先日、将来は英語の先生を目指しているという高校生の生徒さんから取材を受ける機会がありました。彼女が関心を寄せていたテーマは、「学習者が興味をもち、主体的に英語の学習に取り組むにはどうしたらいいか」。自身の学習体験をもとに、この課題について深く研究していきたいという強い思いを語ってくれました。

 取材では、日本の英語教育の現状や、学習指導要領の改訂による現場への影響、さらには英語教員に求められる研修のあり方など、多岐にわたる質問を受けました。一つひとつの問いに、彼女の問題意識の高さと、普段からじっくり考えを深めている様子がうかがえ、その姿勢に心を打たれました。とりわけ印象的だったのは、自分自身の体験に根差した問いかけの鋭さです。自分の経験をもとに教育の仕組みや学習者の心情に迫ろうとする姿から、「こうした若者が将来の教育を担っていくのだ」と感じる瞬間でもありました。

 彼女の探求心はまるで若き研究者のようでした。課題を自分ごととして捉え、社会や制度の背景にまで視野を広げようとする姿に、将来への大きな可能性を感じました。ぜひ今後、高等教育機関の場でさらに学びを深め、日本の英語教育の現場に新たな風を吹き込んでほしいと願っています。このような志を持つ若者が育っていくことは、日本の教育界にとっても大きな希望です。彼女のこれからの活躍がとても楽しみです。